一人の男がオフィスビルを訪れると男はこう言った。
「社長に会わせろ。」
すると受付の社員はこう切り返した。
「申し訳ありませんがあなたに会わせることはできません。」
受け付けは男の要求を拒否するが、男は強引に中に入っていった。
男は社長室に乗り込むと社長は男を見て驚いた。
「ブランドン、なぜここに?」
するとブランドンは突然激しく暴行を始めたのだ。社長が抵抗すると刃物でめった刺しにし、更に銃で射殺すると遺体に火をつけて逃走した。しかし異変を察知した社員に取り押さえられ、駆けつけたサニーに捕まったのだった。
「あなたは社長に相当恨みがあったようね。」
サニーの問いかけにブランドンは全てを明かした。
ブランドンは業績は良かったものの昼下がりになると眠気に襲われ、居眠りすることがあった。
「おい、ブランドン!寝るなら帰れ!!」
上司に怒鳴られた彼は居眠りしてしまわないよう眠気に耐えながら作業していた。もちろんミスが起きないよう細心の注意を払いながら仕事に臨んでたが、眠気に襲われるたびに怒られる日々が続いた。
そんなある日、この日も眠気に耐えながら作業をしていると突然社長室に呼び出された。社長は一番恐れていた言葉を口にしたのだ。
「君今日限りで辞めてもらうよ。」
突然の解雇通告に訳が分からなくなるブランドン。そんな彼に社長は更に続けた。
「君みたいに寝ぼけてる奴がいるといつ何をしでかすか分からないから冷や冷やして仕方ないんだ。わが社の今後のためにも君には辞めてもらう。」
絶望したブランドンはその場から逃げ去った。その後、ハローワークに通っては仕事を探すも解雇された経験から門前払いされる日々が続いた。
そしてブランドンは考えた。
(俺をクビにした社長に復讐してやる!)
凶器を準備した彼は解雇された会社に乗り込み、今回の犯行に及んだのだ。
「眠気にやられたなら昼休みにブラックコーヒー飲むか体のツボを刺激すればよかったのに。」
サニーに諭されるもブランドンの態度は変わらなかった。
「今度は会社ごと潰してやる!!」
ブランドンは更なる野望を口にしたのだった。反省の色が見られない彼にサニーは呆れ気味だった。いずれにせよ眠気に襲われると思わぬミスをする危険性があるので眠気には気を付けた方がいいだろう。
終わり